ペット豆知識
ペット豆知識
1 ペットを飼う楽しみについて
ペットと一緒にいると:
- 人間の高齢化・核家族化が進む社会で、人間の孤独感を柔らげてくれます。
- ペットのしぐさに笑いを誘われて気分が晴れ、スキンシップが人をリラックスさせます。これは結果的に人間の血圧も下げると実証されています。
- 子どもたちにとって、自分が世話をしなければ生きていけない存在を知ることによって弱者に対する思いやり、他人への気配りを知る機会となります。
- 動物に頼られることで、自己の価値を再認識させてくれます。
ペットが生き甲斐となっているケースが多く認められます。
- 散歩・運動を楽しくできる。
- 人との接触を促してくれる。ペットを介して他人と話がはずむ。そして結果的には人間の社会的、心理的ストレスを軽減させ、人間の寿命を延ばすことができると云われています。
2 もしもの時:家庭での応急処置について!
- 火傷・熱傷
- すぐに多量の水で冷やし、刺激の少ない消毒薬(イソジンなど)で消毒。軽度の火傷でも範囲が広い場合は危険なので、病院に直行してください。
- 嘔吐
- 食べ過ぎの嘔吐は無理に止める必要はありません。しかし持続する嘔吐は飲水制限をし、すぐに病院に行きましょう。この時、吐いたものが気管に流れ込まないように頭を下げるようにして下さい。また、中毒の際の嘔吐は病院に直行してください。
- 下痢
- 約12時間程度絶食をさせ、水は十分与えてください。しかし、回数が多い場合や血便・粘液便の場合は、病院に直行してください。
- 喀血・吐血
- 安静にして、病院に直行してください。吐物が気管に流れこまないように、頭は下げるようにして下さい。
- 中毒
- 濃い食塩水を飲ませ、胃内容物を吐かせる。病院に直行してください。
- けいれん
- 無理に手を出さず、舌をかむ危険がある時は、タオルなどをかませて、病院に直行してください。
- 熱射病・日射病
- 涼しい所へ運び、冷たい水で全身を冷し、病院に直行してください。
- 咬傷・交通事故
- 傷を清潔な水で洗い、可能ならば毛を刈って周囲をきれいにしてください。出血がある時はタオル、ガーゼなどで上から圧迫し、骨折がある場合は、その部位を固定して病院に直行してください。
- 目の障害
- 目ヤニや、ゴミはホウ酸水、または水で洗い流し、出血がある場合は、清潔なガーゼで軽く目をおさえて病院に直行してください。
3 犬のからだと能力について
- 眼
- 視カはあまり良くなく、一般的に近視であり、乱視です。色を繊別する能力もわずかで、ほとんどが灰色に見えると言われています。しかし、ほんの少しの光でも反応し、暗い所でも見えます。
- 鼻
- 人間は、においを感じる細胞が500万個と言われていますが、犬はその20倍以上の1~2億個もあります。そのため、嗅覚は大変優れています。
- 耳
- 人間が聴こえる範囲は20ヘルツ~2万ヘルツですが、犬は15ヘルツ~20万ヘルツまで聴こえ、人間が聴きとれない高音まで聴くことができます。
そのため、雷やバイクの音などに含まれる音を不快と感じます。
- 口
- 普通、永久歯は上顎に20本、下顎に22本、合計42本あり、生後4カ月~8カ月の間に乳歯から生え変わります。また、ほとんど虫歯にはなりませんが、歯石の付着や歯槽膿漏にはご注意して下さい。
舌は味を感じるのが比較的鈍く、味覚はあまり優れていません。
- 肛門嚢(こうもんのう)
- 驚いたり、緊張したりすると、スカンクほどではありませんがくさい臭いを出す袋が、肛門の両側にあります。これは皮脂腺などの分泌物の貯蔵所としての袋です。排便の際、これを排出されることにより、自分の匂いを残します。
- 指
- 描のように指先の爪は引っ込める事ができません。人の親指にあたるものを「狼爪」といい、特に、後ろ足の狼爪がある場合は、物に引っ掛けたりするトラブルの元となりますので、ご注意下さい。
- 乳房
- 普通、胸からおなかの下まで両側に5~6個ずつ、合計10~12個の乳腺がありますが、ときに両側に4~7個ずつの場合や、左右の数が違う場合があります。
多くあることにより、一度に多数の子犬を授乳させることが可能です。
- 汗腺
- からだの表面には汗を出す汗腺が殆んどありません。足の裏には少しありますが、これは緊急時や興奮時に、足の裏を濡らし素早く動けるためにあります。人のように体温調節の働きはできません。
体温調節はおもに口を開けて呼吸によって水分と熱を出して行われます。
4 しつけの基本 『ほめる』『しかる』について
- ワンポイントアドバイス
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- 基本は『ほめる』と『しかる』です。その区別をはっきりさせましょう。
- その子の個性をつかみ、しつけに活かしましょう。
- 家族でサインを決めておきましょう。
- ★しつけの基本10カ条
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- リーダーは常に人間。
- 愛情を持って犬に接する。
- 『叱る』『ほめる』のケジメをつける。
- 叱る時はその場で、タイミングを逃さない。
- 上手にできたら、ほめてスキンシップを。
- むやみな体罰は、歪んだ性格の犬を生む。
- トイレのしつけは来たその日から行う。
- しつけはしっかりと犬の眼を見て行う。
- 声符は短く、一度決めたら言葉を変えない。
- 飼主の気分で叱らない。